デジタル絵の特徴の一つであるレイヤーはしっかり覚える必要があります。レイヤーとは、日本語で「層」という意味で、アニメで使われる透明なセル(透明なフィルム)に相当します。
線画を描くレイヤーと塗りをするレイヤー、背景レイヤーなどを分けて描くと色が混ざらないため便利です。さらに髪レイヤー、肌レイヤー、服レイヤーなど色ごとにレイヤーを分けて描くこともよくあります。
アイビスペイントでもキャンバス画面は背景白ですが、実際に描く対象はレイヤーであり新規作成直後は透明になっています。線画や色塗り中に消しゴムで消すと作業レイヤー(現在選択中のレイヤー)は透明になります。
レイヤーは重ね合わせの順番が決まっています。レイヤーの順序を変える場合は、上図のレイヤーの①並べ替えハンドルを上下にドラッグすることで、レイヤー順序を変更することができます。
なお写真は不透明であるため、写真のレイヤーより下に線を引いてもみえません。
それでは、先ほど読み込んだ下書きレイヤーを下に移動させ、作業レイヤー(現在のレイヤー)を2にしましょう。
ペンなどの濃い下書きを読み込んだ場合は、その上からトレース(なぞる)すると、黒い線の上に黒い線でなぞることになるので、どの線がなぞり終わったか分かりにくくなります。その場合は、下書きレイヤーの不透明度を下げて黒い線を薄くするとよいです。
初心者は、作業レイヤーを元に戻すのをよく忘れるので気を付けましょう。