AI学習妨害機能とは、画像生成AI(Stable Diffusionなど)による追加学習を妨害するノイズをイラストに付与する機能です。
AI学習妨害機能を使用したイラストをAI学習に用いると、ノイズの効果によりAIがイラスト本来の作風を正しく読み取ることが出来なくなります。独自の作風をAIによる模倣から防ぎたい場合に便利な機能です。
①[戻るボタン]をタップし、②[画像を保存]を選択します。
画像保存のポップアップが表示されるので③[AI学習妨害]をオンにして④[OK]を選択します。
⑤[スライダー]を動かしてフィルターの濃さを調整できます。
調整が終わったら⑥[保存]を選択します。
AI学習妨害フィルターを適用することができました。
AI学習妨害機能は、「LoRA」や「DreamBooth」などの技術による画像生成AI(Stable Diffusionなど)の追加学習を妨害するノイズをイラストに付与します。
※追加学習とは、比較的少数のイラスト(数十枚程度)をAIに学習させ、類似の作風やキャラクターの画像を生成することを可能とする技術です。
本機能を利用してイラストにノイズを付与することで、そのイラストが追加学習に利用された際に、AIが出力する画像の品質を劣化させることができます。以下では、AI学習妨害機能の効果をご紹介します。
まず、同じ作者による18枚のイラスト(上図)を元に、LoRAを利用してStable Diffusionの追加学習を行いました。
追加学習を行ったAIを用いると、上図のような画像が生成されました。追加学習に利用した18枚のイラストに作風が類似していることが確認できます。
※プロンプト(呪文)には「sks style illustration of a girl with black hair, best quality, highly detailed, masterpiece, high resolution, 4k」を用いました。
AI学習妨害機能を使って、イラストに80%のノイズを付与します。
これらの画像を元に、先ほどと同様の追加学習を行い、画像を生成しました。画質が劣化しているだけではなく、構図の乱れなどの効果も見られます。
ノイズの強さが67%および50%の場合は上図のようになります。
このように、ノイズの強さを高めることで、より強い妨害効果が期待できます。ご自身のイラストに対して使う際の参考にしてみてください。
※なお、妨害効果の有効性は、使用されるAIや追加学習アルゴリズムにより異なります。本機能は、あらゆる状況で妨害効果が得られると保証するものではありません。